|
岩国の住民投票は、なぜか唐突な感じがしました。
それは、今の岩国市は4月下旬に周辺7町村との合併をすることになっていることです。したがって、岩国基地は合併される新たな町村にとっても無関心ではないのです。合併する首長からも住民投票には反対との声もありました。
それを、井原市長が「地元の意思を国に示す必要がある」との理由で強引に住民投票に持ち込んだものでした。
新たな岩国市長選挙には、自民党県連推薦で元青年会議所理事長の新人の味村太郎氏が出馬表明、激戦が予想されています。
こうした背景から、今回の住民投票を行った井原市長には、「次期市長選挙へ向けてのパフォーマンス」「住民投票を選挙運動に利用している」といった批判がありました。住民投票の効力は、開票日から合併までの約1週間、3月20日までしかなく、そのために、わざわざ約3000万円近い税金を使ったのでした。
岩国の米軍基地は、地元の要望を受けて、滑走路の沖合への移設が着実に進んでいて、空母艦載機57機と米兵約1600人が厚木基地から移駐するのは、新滑走路のできた後の話なのです。現在の基地の滑走路のまま移駐するのではないのです。
井原市長は、12日夕の記者会県で「国防政策は国の責任で、(我々に)左右する権限はない。そこまで決めることができないのは(市民にも)理解願いたい」とも述べたようですが、住民投票結果が、国にあまり尊重されないこともあると認めているからの発言です。
住民投票をやれば「反対が賛成を圧倒する」ことは始めから分かっていました。
今回の住民投票は、果たして意義あることだったのでしょうか。
今回の住民投票は、
@基地の地元で反対が多いのは当初から誰もが予想されていたこと。
A井原市長の次期市長選挙への事前運動とパフォーマンスだった。
B住民投票の経費の税金を3000万円もムダに使った。
また、当初予定になかった新滑走路に民間航空機の乗り入れを政府は了解しているのです。
なお、開票の結果は、反対票が43、433票と投票有資格者数(当日有権者数、84、659人)の過半数を上回った。賛成票は5、369票。無効票など880票。投票率は58・68%。市条例の定める50%を超えたため、有効となり開票されました。
住民投票の結果には、法的拘束力はありませんが、市条例では「市民、市議会、市長は結果を尊重する」との規定があります。
市条例は住民投票の投票率が50%に達しない場合は不成立と規定していたため、投票率の行方が焦点の一つでした。発議した井原市長や移転案に反対する共産党や市民団体などは投票を呼びかける一方、井原市長に批判的なグループや移転受け入れを視野に地域振興策などの交渉を求める市議らは投票の棄権を訴えていました。
それで50%にいかないのではないかともいわれていました。そこで、井原市長は、投票日も街頭へ出て、投票への呼びかけをしていました。
それは、50%にならないと井原市長が窮地に立たされるからでした。
◇
【岩国市の住民投票(確定)】
反対 43,433 89%
賛成 5,369 11%
無効など 880
総数 49,682
住民投票は「政府のミス」=自治体説得怠ったと批判−民主・前原氏
民主党の前原誠司代表は13日の内外情勢調査会での講演で、山口県岩国市の住民投票で米空母艦載機の移転反対が約9割を占めたことについて「岩国市を住民投票にまで追い込んだのが最大の政府のミスだ」と批判した。その上で「負担を受ける自治体に対して粘り強く、真摯(しんし)に説得することが大事だったが、それができてなく、こういう状況になったのは残念」と述べた。
(時事通信) - 3月13日17時1分更新
という報道がありました。
前原氏は、「岩国市を住民投票にまで追い込んだのが最大の政府のミスだ」といっていますが、どうも事実と違うようですね。
岩国市だけが、政府に極端に追い込まれたので、住民投票したんでしょうか。
今回、他の沖縄などの市町村は住民投票をしていません。
「説得することができてなく、こういう状況になったのは残念」とも言っていますが、基地問題で基地所在の市町村が納得しない場合は、民主党は、日米合意を先送りするのでしょうか。
今回の住民投票が行われた原因は、すでに述べたように井原市長の次期市長選挙対策上のパフォーマンスが最も大きなことなのです。
そのために、共産党からも強力な支援を受け、住民投票にかかった3000万円もの税金を使ったのです。
なお、今回米軍再編にからんだ他の地域での住民投票はありませんでした。
これは、政府の説得は成功している、ということでしょうかね。
ちょっと違うようですね。
今回の発言も、またしても、前原氏の「軽〜い、発言のようです」。
|