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「築地も、豊洲も」が取り返しのつかないことになる前に都知事へ緊急質問します!

― 絵に描いたモチ・絵にも描けないモチ -
「選挙目当て」に築地・豊洲両立案を発表しましたが……

新市場案に対する公開質問状

 6月20日に知事は築地・豊洲の両市場活用する方針を発表しました。この方針は「選挙目当て」で発表したものとしか思えません。移転の時期や開場日、採算性や財源の見通し等、具体的内容を一切示さない、まさに机上の空論です。 共産党の築地整備案は「絵に描いた餅」ですが、知事案は「絵にも描けない餅」です。
 そこで、知事にご質問しますが、次の疑問にどのようにお答えになられますか。

1.「築地市場と豊洲市場それぞれの機能を活かしつつ、共に発展させる」としているが…

① 築地市場と豊洲市場の両立は不可能です
 2キロ圏内という非常に近接する場所に市場機能を有する施設を両立させることは、現実的とは言えません。2つの市場の役割分担(棲み分け)や両立案の具体的な内容を早急に示すべきです。
② 豊洲と築地に二重投資するのはナンセンスです。
 市場は、荷受けや中卸、小売などの業者や量販店、宿泊施設など多様な機能が一元化されて成立します。しかし、豊洲と築地に市場機能を分断すれば二重投資となり、5年後に築地に戻るという選択肢はありえません。
③ 豊洲市場の企業債の返済方法が示されていません
 豊洲も築地も双方活用するということは、築地市場の売却代金を豊洲市場の企業債(約3,600億円)に充てるという当初の資金計画が頓挫してしまいます。税金を新たに投入することなしに、巨額の企業債の返済を行っていく資金繰りの方策を早急に示すべきです。
④ 市場会計の持続可能性が確保できるのでしょうか
 築地市場の再開発のためのお金はどのように工面するのでしょうか。今後も築地を運営していくとしたら、新たなコストも必要です。豊洲市場の企業債を返済しつつ、築地市場を再活用していくことなど、果たして可能なのでしょうか。築地、豊洲を併存させる場合の収支見通し、将来にわたる事業継続性の確保に向けた方策を明らかにすべきです。

2.「築地市場は5年後をめどに再開発する」としているが…

① 都民の安全・安心を確保するための具体的な道筋が示されていません
 5年という期限を設定し、築地市場の再開発を進めるのであれば、土壌汚染調査や耐震対策 といった課題への対応を今すぐにでも始める必要がありますが、いつ、だれが、なにを、どうやって決めるのか、具体的な道筋が全く示されていません。都民の安全・安心を確保する知事としての責任を果たすべきです。
② 卸売市場法上、二つの市場はありえません。
 新市場の許認可権者の農林水産省は中央卸売市場の新設を認めていません。従って、豊洲、築地の二つの市場開設はありえません。根拠を示すべきです。
③ 東京都中央卸売市場条例上の問題があります
 築地市場の豊洲市場への移転にあたっては、条例上の「築地市場」の名称を「豊洲市場」に置き換えたり、築地市場における許可・承認等を豊洲市場でも使えるようにするなど、都議会での議論を経て、28年度第一回定例会において必要な条例改正を実施しました。今後の手順・手続きを明らかにすべきです。

3.「環状2号線を五輪前に開通させ、当面、五輪用のデポ(輸送拠点)として活用」としているが…

①豊洲市場に移転し、築地市場を更地にしなければ、2号線も駐車場整備もできません。
 そのためには、豊洲移転の開場時期を明らかにし、一刻も早く豊洲に移転すべきです。
② 具体的な行程や予算措置などが明確化されていません
 大会まで約3年、大会の運営に必要不可欠な輸送インフラである環状2号線の整備は、もはや待ったなしの状況であり、知事は、整備に向けた具体案を早急に示すべきです。

4.『食のテーマパーク』機能を有する新たな場として、東京を牽引する一大拠点とする」としているが…

① イメージ先行で案を採用し、具体性がありません
 知事が掲げた「食のテーマパーク」構想を、単にイメージだけで採用したに過ぎず、具体的な規模や内容、整備手法について全く検討されておらず、極めて無責任です。
② 決定済の「千客万来施設」との整合性がありません
 「千客万来施設」は2019年8月の開業に向けて既に準備が進んでおり、十分な検討を行うことなく、機能が重複する「食のテーマパーク」を建設すれば、採算性を疑問視する事業者が撤退し、「千客万来施設」構想そのものが頓挫しかねません。どう対応するのか示すべきです。
③ 5年後に築地に戻る業者などいません。
 豊洲と築地に分割するのは、市場機能の分断であり机上の空論です。そもそも、豊洲に移転し、その後に築地に戻るなどという業者はあり得ません。設備投資は業者の負担です。5年後に再度の負担は困難です。市場で働く何万人という市場関係者を動かすことは、倉庫を移すレベルの話ではありません。
また、築地再整備を望む方々は、築地市場を残して欲しいのであって、テーマパークの再開発など望んではいません。回答を求めます

5.「豊洲市場は、冷凍冷蔵・物流・加工等機能を強化し、将来にわたる総合物流拠点にする」としているが…

① 豊洲の確かな将来を描くことができません。
 豊洲の今後について、知事は記者会見で「物流機能を強化した中央卸売市場プラス物流センター」と語る一方、安東顧問は自身のツイッターで「短期間だけ築地の一時移転に用いた後、大型冷凍物流の拠点として再活用」としており、認識が食い違っています。
 意思決定自体がブラックボックスであることも大きな問題ですが、その狭いブラックボックスの中ですら認識を共有できないようでは、都民に対し、確かな将来像を、説得力をもって示すことなどできるはずがありません。見解を求めます。
② 地元区の想いをないがしろにしています
 市場問題を前に進めるためには、地元区の理解・協力が必要不可欠です。
築地のある中央区は、豊洲への移転を前提に「築地魚河岸」を既にオープンさせていたにもかかわらず、知事が移転延期の判断をしたことで、大きな混乱に陥りました。
また、豊洲のある江東区は、移転には知事の責任による安全宣言が不可欠と訴えています。
こうした中、何の断りもなく、これまでの方針を覆す「第4の道」が示されたことを考えれば、地元区の想いは察するに余りあります。地元区との協議を今後一体どうやって進めていくのか、示す必要があります。

6.「築地の再開発および豊洲市場利用の具体案を、事業者および都民とのオープンな場を設け、広く情報公開しながら検討する」としているが…

① 今回の方針の意思決定自体がブラックボックスです
 突然の記者会見で示された今回の方針案は、「市場のあり方戦略本部」で示されたいずれの案にも該当せず、これまでの議論のプロセスを無視した知事の独断に基づくものです。
安東顧問のツイッタ一には「知事の記者会見の準備を手伝った」とのコメントがありますが、こうした書込みからも、これまで幾多の議論を重ねてきた市場問題の方向性を、都議会はもとより、都庁内にも事前に知らせることなく、密室の中で、知事周辺の限られたメンバーだけで決めたことは明白です。まさに都議会自民党がこれまで指摘してきたように、「知事自身がブラックボックス」と言わざるを得ません。見解を求めます。
② 事業者が不安定な事業環境に置かれることになります
 全ての事業者が、一度広い豊洲に移り、再度狭い築地に戻ってくるなどできるはずがありません。事業者は、豊洲での思い切った設備投資もできず、築地に戻れる保証もなく、不安的な事業環境に置かれることになります。今回の方針は、結局のところ事業者側に「築地か、豊洲か」の判断を迫るものであり、無責任極まりないものです。回答を求めます

7.「知事が示した方針は、密室の中、イメージだけでつくられた机上の空論です」

 今回の基本方針は、実行に移した場合の収支見通しや財源確保策、市場の持続可能性の討もなされず、イメージだけの方針となっており、大学生の論文の域を出ない内容とさえ言えます。こうした内容のものを東京都が責任を持って作成したものとは到底思えません。
小島顧問や上山顧問、安東顧問などの都政経験もなく知識もない人達が作ったと思われるものを、知事が対外的に公表し、都民や事業者に期待を抱かせ、一方で不安や混乱を生じさせることなどあってはならないことです。見解を求めます。

 もはや決められない知事というより、誤った結論を出してしまった知事として、都民の皆様からの批判にさらされることは疑いようもありません。知事が示した方針はもとより、知事としての資質と責任を自民党は厳しく問いただしていきます。

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